渋谷事変では七海の死や釘崎の重傷など、ショッキングなシーンが多々ありましたが、その中でも狗巻棘が腕を失ったという事実もなかなか衝撃的でしたよね。
もっと驚きなのは、狗巻の腕を落としたのは虎杖であるということ。
それは果たして真実なのでしょうか?
今回は狗巻が腕を失った経緯について考察していきます。
目次
キャラクター紹介
狗巻棘
東京都立呪術高等専門学校の2年生。言葉に呪いを込めて相手を操る、呪言師の末裔。
不用意に相手を呪わないように、普段はおにぎりの具だけで会話をしている。一見クールで近寄りがたい印象だか、仲間想いで優しい性格。意外と悪ふざけが好きという一面も持ち合わせている。
腕を失ったことが判明した経緯
狗巻が腕を失った事実は乙骨憂太の口から明かされました。
乙骨いわく、狗巻の腕を落としたのは虎杖悠仁とのこと。
虎杖本人が狗巻の腕を切り落とすはずはないので、恐らく肉体の主導権が両面宿儺に握られている状態を指していると思います。
宿儺が狗巻の腕を落としたという描写はないので、意図的に攻撃したというよりは、戦闘に巻き込まれたと考えるのが自然です。
しかし、その言葉には不可解な点もあります。
もともと狗巻が任務にあたっていた地点と、宿儺が戦闘を繰り広げていた地点は、距離があります。
当初狗巻は渋谷駅前で一般人の避難誘導にあたっていました。
その地点から、宿儺が領域展開「伏魔御厨子」を発動した道玄坂109前から井の頭通り周辺にかけては、距離があります。
伏魔御厨子の必中範囲である半径140mにも入っていません。
狗巻が渋谷駅前で避難誘導を続けていれば、宿儺の戦闘に巻き込まれることはないはずです。そのため、「狗巻の腕を落としたのは本当に宿儺なのか?」という疑問も残ります。
ここからは狗巻の腕を落とした犯人を考察していきます。
腕を落とした犯人は誰か
容疑者1 両面宿儺
乙骨の証言にもあるように、現時点では両面宿儺が落としたという説が一番濃厚です。
両面宿儺といえば、漏瑚と激しい戦闘を繰り広げたり、伏黒恵が召喚した式神「八握剣異戒神将摩虎羅」と闘ったりと、渋谷事変では大暴れしていました。
特に摩虎羅との戦闘では、領域展開「伏魔御厨子」を発動して大量の一般人を切り刻むという大惨事を引き起こしています。
そのいずれかの戦闘に巻き込まれたとしても不思議ではありません。
しかし、前述したとおり、宿儺が伏魔御厨子を発動した地点と、もともと狗巻がいた地点とでは距離があります。
狗巻がずっと渋谷駅前にいたのであれば、伏魔御厨子の犠牲になることはなかったと思われます。
ただ、その後の展開で狗巻が道玄坂109前付近にいたことを示唆するシーンも登場しています。
宿儺の伏魔御厨子が発動する直前、一般人が「メガホンを持った人がいた」と狗巻について話題に出している描写がありました。
そのことから、狗巻はもともといた渋谷駅前から、道玄坂109前付近に移動していたことも考えられます。
とは言え、もしも狗巻が伏魔御厨子の必中範囲にいたのであれば、腕一本の負傷では済まないはずです。
伏魔御厨子は必中範囲内にいるモノ、人間、呪霊を繰り返し切り刻むという技なので、必中範囲にいれば確実に死亡することでしょう。
実際に、狗巻のことを話題に出していた一般人は一瞬で切り刻まれ、跡形もなく消えていきました。
そのため、狗巻が伏魔御厨子の必中範囲内にいたというのは考えにくいです。
もし伏魔御厨子が原因なのであれば、腕だけが必中範囲に入っていたというミラクルが起きていたのかもしれません。
また、宿儺は摩虎羅との闘い以前にも、漏瑚と街を破壊するレベルの激しい戦闘を繰り広げていたので、そのタイミングで巻き込まれたとも考えられます。
漏瑚と戦闘していた渋谷ストリーム前と狗巻のいた渋谷駅前は、駅構内を隔てた反対方向にありますが、距離的にはそこまで遠くはありません。
宿儺と漏瑚は、建物を破壊する規模で戦闘を繰り広げていたことからも、巻き込まれた可能性は高いと考えられます。
これらのことから、現時点で一番怪しいのは、両面宿儺ということになります。
容疑者2 呪術界の上層部
宿儺とは別の人物という説で考えると、怪しいのは呪術界の上層部です。
上層部の人間が渋谷事変の混乱に乗じて、狗巻の腕を切り落としたという可能性も考えられます。
では、その動機とは何か?
恐らくは、乙骨に虎杖を殺させるためではないでしょうか?
もともと上層部は虎杖を処刑するつもりでしたが、五条悟の一存で、高専に身を置くこととなります。
その状況を快く思わない人間も、数多くいることでしょう。
実際に虎杖は、過去に実力以上の呪霊と対峙するように仕組まれて、殺されています。(のちに生き返りましたが)
その後は、交流会の最中に虎杖を殺すよう、京都校の楽巖寺学長が生徒に指示をしていました。
しかし、いずれの作戦でも虎杖を殺すまでには至らず、結果として生き延びています。
そのため、今度は渋谷事変の混乱に乗じて、虎杖を粛清することを考えたのではないでしょうか?
過去の失敗で並大抵の術師では虎杖を殺せないことは上層部も分かったはずです。
そこで目を付けたのが、特級術師である乙骨憂太。
とは言え、乙骨に虎杖を殺せと命令しても、簡単に聞き入れてくれるとは思えません。
なぜなら、乙骨は仲間想いで、不用意に人を傷つけることは好まない性格だからです。
そこで上層部は、彼の友人である狗巻を虎杖が傷付けたという理由を与えて、虎杖を粛清するように誘導したのではないでしょうか?
そもそも腕を失った事実はない
これは個人的な希望も含まれていますが、狗巻はそもそも腕を失っていないという可能性もあるのではないでしょうか?
狗巻が腕を失った描写が登場したのは、乙骨の回想シーンのみです。
本当に腕を失った事実はどこにも描かれていません。
また、コミックス147話時点では、腕を失った狗巻も登場していません。
そのことから、実は狗巻が腕を失ったというのは、上層部が流したデマだったのではないかとも予想できます。
呪術界の上層部が犯人ではないかという説の続きにはなりますが、乙骨を焚きつけるためだけならば、本当に狗巻の腕を落とす必要はないとも考えられます。
あたかも虎杖が狗巻の腕を切り落としたように話せば、それだけでも成立するような気もします。
個人的には、実は狗巻は腕を失っていなかったという展開を期待しています。
【狗巻の腕は治るのか?】
もし本当に狗巻が腕を失っていた場合、その腕は今後治ることはあるのでしょうか?
単に腕を切り落とされただけであれば、反転術式で治る可能性もあると思います。
実際に宿儺は虎杖が腕を失った時に、反転術式で復活させていました。
このことから、反転術式を使えば、欠損した肉体をもとに戻すことも可能ということがわかります。
現状、反転術式で他人を治せるのは、家入・乙骨・宿儺です。
もし家入に不可能だったとしても、呪力の強い乙骨であれば、狗巻の腕を完治させることも可能なのではないでしょうか?
ただ、気になるのは腕に巻かれていた呪符です。
乙骨の回想に登場した狗巻は、包帯のように呪符を巻いていました。
このことから、腕を切り落とす際に何らかの呪いや毒を受けたとも考えられます。
もしそうであれば、反転術式で簡単に治すことは難しいのかもしれません。
呪符を巻いている意図は不明ですが、普通の包帯ではなく、呪符を巻いている事実から、狗巻の怪我は普通の怪我よりも深刻であることが伺えます。
これからのことから、個人的には狗巻の腕が完治するというのは厳しいのではないかと予想しています。
狗巻が腕を失った経緯は謎に包まれていますが、今後物語が進む中で真実が判明していくことでしょう。
今後の展開に目が離せませんね!