約ネバは少女が主人公、ダークな部分があるなどで、少年ジャンプらしくない作品だと言われていました。
しかし、本当はジャンプの「友情、努力、勝利」の3つの柱が揃ったジャンプらしいマンガでもあります。
私は約ネバを読んで、色んな事を学んだ気がします。
そこで、約ネバは何を伝えたかったのか細かく整頓してみました。
目次
【世の中はギブ&テイク】
あの方に願いを叶えてもらうには、絶対に断れないごほうびが(代償)が必要です。
これ、世の中のあるあるですよねw。
要望を聞いてもらうなら対価を払う。
タダで願いを聞いてもらえるほど、世の中は甘くありません。
初代ユリウス・ラートリーは仲間を鬼に差し出し、死を覚悟しました。
しかし、あの方はラートリー家に鬼と人間の調節役を命じます。
自分だけ犠牲になれば良いと考えていたユリウスにとって、子孫まで犠牲にしなければいけない未来は死よりも辛いですよね。
また、約束を結んだエマも記憶を消される代償を払います。
ジャンプの3つの柱ではありませんが、世の中はギブ&テイクで甘くないと伝えたかったのではないかと思います。
【価値観は変わる】
ラートリー家のせいで、食用児は犠牲になってきた。
ラートリー家のお陰で1000年間、人間も鬼も守られてきた。
ユリウス・ラートリーが約束を結んだ歴史を、ミネルヴァとピーターは真逆の捉え方をしました。
どちらも正しいですよね。
捉え方が違えば価値観も違います。
自分の意見を押し付けるのではなく、どちらも受け入れて少しでも正解な方向に向かう努力をすべしです。
【憎しみは戦争を、対話は平和を生む】
食用児は生き残るために革命をし、ピーター・ラートリーを追い詰めました。
憎きピーターを殺したいはずですが、エマは殺さない判断をします。
憎しみは戦争しか生まないのを知っているからです。
鬼は知能を保つために人間を食べなければいけない。
ラートリー家は人間界を守るために食用児を犠牲にする。
食用時は生き残るために戦う。
それぞれの理由はあり、誰もが悪くありません。
だからこそ憎まないで、手を取り合う。
ただ勝利すれば良いのではなく、平和に解決すると学びました。
【ないなら作れば良い】
GFの外は鬼だらけで、人間が住める世界がないなら作れば良いとエマは言います。
ノーマンも食用児みんなが鬼の世界で安全に暮らせるために、鬼を全滅させれば良いと言いました。
そう、前例がないなら作れば良いんですよね。
地域や学校の役員や会社の古い習慣などw。
なんでやらなきゃいけないの?と謎の風習はあります。
やらなきゃ良いなら、やらない習慣を作れば良いんです。
前例がない事を作るのは大変だけど、それで感謝する人や前向きになる人はいます。
【意思を貫け】
ノーマンが鬼を全滅させるとなった時に、エマは全滅させたくないと意思を伝えました。
また、鬼を全滅させるノーマンに、レイは本当はどうしたいんだ?と問いました。
こうしなきゃいけない、これをやるべき、こうあるべきなど義務や責任はありますが、本当はどうしたいのか意思を貫くのも大切だと思います。
責任や義務を果たすのは大切ですが、意思がなければ人形です。
自分らしくいるために、意思を持つ、貫く勇気を約ネバからもらいました。
【One For All】
エマはノーマンやレイよりも頭脳戦は苦手です。
しかし、エマには統率力があります。
また、ヴィンセントは医学に長け、GFの年少組は食料調達が得意です。
それぞれに長所と短所があるので、できない部分は補えば良しです。
あの人はこれができないから、自分の方が偉いなんてありません。
一人ですべてやるのは無理なんだから、助け合ってワンチームになれば良いんです。
悲しさも幸せも分け合い、できない部分は補うのが友情です。
【信じる覚悟を持つ】
エマやレイはゴールディ・ポンドや約束の締結などよく旅をします。
仲間と離れる時間はありますが、お互いに必ず帰ってくると信じ合っていました。
子供に対して、ちゃんとできるかな?
部下に交渉はスムーズにできるのか?
などなど。心配事はありますよね。
大丈夫かな?ではなく、信じて待つ勇気も持ちましょう。
だって、その人が大切だから心配するんですから。
大切なら信じるべしです。
【運命なんてクソ喰らえ】
ラートリー家は代々の調節役、ママ達は子供を出荷する役目、食用児は食べられる運命。
鬼の世界では、与えられた仕事や役目しかありませんでした。
しかし、そんなのクソ喰らえです。
引かれたレールを歩くのが苦痛なら、運命を変えれば良いのです。
食用児たちのように、ダメでも突き進むから運命は変えれます。
引かれたレールが気に入らないのなら、まずは第一歩を踏み出しましょう。
約ネバは色んな事を教えてくれました。
私はエマ達のように過酷な環境にいませんが、学ぶべき事は多いです。
世の中は甘くないけど、友情、努力、和平での勝利を忘れずにいれる大人でありたいなと思いました。