約束のネバーランドは生死をかける闘いなので、闘いの途中で人が亡くなるのは避けて通れません。
エマ達がGFから脱走して初めて出会ったオジサン、ユウゴも亡くなった人の一人です。
ユウゴがいなければエマ達も無事では入られず、弔いの意味を込めてユウゴの生き方をまとめました。
目次
シェルターで一人で生き延びていた
ユウゴはシェルターで一人で生き延びていた食用児でした。
出身はグローリー・ベルで、エマ達と同じく高級農園の出身です。
エマ達がシェルターに来た時に、食料が失くなるからと歓迎しませんでした。
また、仲間や希望、情けはムダでムダを省く事が生き延びるコツであると独自の考え方を教えます。
さらに理想を追うエマに対し、自分の理想や判断が仲間を殺す事になると忠告もします。
エマにこれからの旅で「ムダじゃないと言ってられるのか?楽しみだぜ。」とも言っていますし、仲間との馴れ合いをムダだと言いたい放題。
シェルターが荒れている事から過去にオジサンに何かあり、それがムダに繋がっているんだと分かります。
また、ゴールディポンドまでの旅で野生鬼に出くわした時に、エマやレイは鬼を殺せませんでした。
オジサンは「殺せなきゃな。」と、レイ達の覚悟の足りなさを感じています。
この世界は殺す覚悟がなきゃ生きていけないと、さすが先輩らしい言葉でした。
農園しか知らないエマ達に洗礼を与えているようです。
本当の仲間ができる&再会
そんな厳しい先輩ですが、旅をするうちにエマ達の心に触れます。
そして、狩場では大活躍して食用児を救いだしました。
戦闘能力が高いオジサンがいなきゃ、エマ達は狩場で亡くなっていたと思います。
そして、オジサンは全滅したと思っていた仲間、ルーカスと再会!
この場面に泣きました。
オジサンはユウゴと名前を教えて、失った仲間や暖かい時間をまた手に入れます。
仲間になったユウゴは超心配性(笑)
エマ達の旅に、救護班のザックと夜目が効くヴァイオレットを付ければ大丈夫かと過保護っぽい描写もw。
ルーカスが「そんなに心配性だっけ?」と突っ込む場面もあり、大人としての自覚が芽生えたように思いました。
エマ達のために亡くなる
ラートリー家の追っ手、アンドリューが食用児がいるシェルターを襲った時に、ユウゴとルーカスが囮になってエマ達を逃がしてくれました。
その時のユウゴがとってもかっこ良い。
二人が囮になるのに死を覚悟して「これが最善の判断だ。」とエマ達に言ったのです。
判断と言えば、ユウゴがエマ達に初めて会った時に「判断が仲間を殺す」って言っていました。
ユウゴは過去に判断を間違えて仲間を亡くしてしまったので、判断が間違っていたと思っていました。
だけどユウゴはそれを克服し、最善の判断だとエマ達に教えたと思います。
エマが後に間違った判断だと思わないように、遺言を残したのだと思うと泣けてきました。
昔のユウゴが、生きるにも死ぬにも俺たちは一緒だとルーカスに言っていたのも、もう涙が止まらない…。
ユウゴ、立派に生きました!
ユウゴの名言
<命の方が大切だ>
アンドリューにシェルターを襲われ、シェルターを手放すとなった時のユウゴの言葉です。
せっかく辿り着いたシェルターを手放したくない残念な空気が漂いますが、ユウゴはすぐさま「命の方が大切だ」と言います。
ユウゴは仲間を亡くし、一人で生きていくのに耐えられず、自ら自殺しようとしていました。
<行くぞ>
エマ達に会って改めて命の大切さを思い出したのだなと思った瞬間でした。
エマ達を逃がすために、例え刺し違えても敵を倒すと決意したユウゴとルーカス。
最高にカッコ良いです。
約ネバは大人の人間が少ないので、ユウゴが余計にカッコ良く見えます。
人間は毒ガスも使うし、同じ人間を殺そうとします。
かなりの重装備での「行くぞ」なので、鬼以上に強敵と戦うぞとの現れなんだなと思いました。
必ず勝つ!そんな気持ちがすごく伝わります。
<下した判断を正解にする努力>
もうね、この場面は本当に泣きました。
何回、ユウゴに泣かされてるんだろう(涙)
亡くなった後のユウゴがエマの前に現れて、
判断だけで決まるなら賭け事だ、自分の判断を信じろ、どんな結果でも前に進めと遺言を残すのが…(涙)
人生はいつだって判断だらけです。
人生を左右する重い判断だってあり、それが合っているかなんて分かりません。
だからこそ、判断を信じて下した判断を正解にする努力が大切だと、私もユウゴから教えてもらいました。
エマは全食料児の解放と人間の世界に行くという、大きな目標に向かって走ります。
一筋縄ではいかない人生が待っているからこそ、ユウゴが最後に教えたかったんだと思うと…(涙)
ユウゴ、亡くなってしまって本当にショックです。
できれば生きて欲しかったし、人間の世界でルーカスと共にずっと笑っていて欲しかった…。
ユウゴ、本当にありがとうと感謝です。