剣心の相棒でトリ頭と言えば相楽佐之助。
初搭乗時は剣心の敵キャラでしたが、心を入れ替えて剣心の相棒です。
剣心からは絶大な信頼があり、佐之助が強敵にやられても佐之助なら大丈夫だと安心していました。
そんな佐之助のストレートな優しさを紹介していきます。
目次
バックグランドは赤報隊
赤報隊は江戸時代の末期に結成された、実在の部隊です。
明治時代になってからは政府側の人間として、各地で年貢半減を宣伝しながら旧幕府に対する民衆の不満を抑えていたそうです。
しかし、政府は年貢半減は財政的に厳しいとし、赤報隊が勝手に宣伝したと捨て去ります。
そして、ニセ官軍として赤報隊の隊長などを処刑してしまうのでした。
佐之助は一番隊長を厚く慕う男で、一番隊長が処刑されてから明治政府を恨んでいました。
剣心は明治政府側の人斬りだったので、佐之助は政府への怒りを剣心にぶつけて決闘をします。
しかし剣心に負け、闘う相手が違うと諭されてからは、心を入れ替えます。
大切な人を守りたいから強くなりたい
佐之助が強くなった大きな理由が、破戒僧の
悠久山安慈です。
佐之助が京都へ向かう途中で迷子になり、偶然会った安慈に二重の極みを教えてもらいます。
二重の極みを習得したい理由は、大切な人を守りたいからです。
二重の極みは一瞬で二連の攻撃を打つ難しい技ですが、一週間で二重の極みをマスターできなければ死んでもらうと安慈に言われます。
命をかけないで習得できるぐらい簡単な技ならいらないと豪語した佐之助は、本当に二重の極みを一週間でマスターしてしまうのでした。
仲間が見守る中の修行ではなく、二重の極みを練習しているのを知っていたのは安慈と佐之助だけです。
陰でコソコソと大切な人を守るために佐之助は強くなっていったのです。
安慈の闘いを終わらせてあげる
安慈は一緒に暮らしていた村の子が、新政府の犠牲になって亡くなっていったのをきっかけに、破戒僧になりました。
佐之助が二重の極みをマスターして志々雄のアジトで安慈と対決した時に、安慈は鬼のように佐之助に挑もうとします。
しかし、佐之助は安慈が持つ子供達の位牌が安慈の血で汚れて悲しんでいると諭し、安慈は動きを止めました。
二重の極みを教えてくれた恩人だからこそ、救いたいとの気持ちがあったのでしょう。
剣心が佐之助に諭したように、佐之助も安慈を救ったのでした。
極みとは何かを敵に教える
縁が集めた同志の一人、番神と対決した時の佐之助は、番神が破れた時に激励とも取れる言葉をかけています。
分厚い鉄甲に守り、打たれ弱さを克服したと思ったら勘違いだと。
そんな奴に無敵無敗と言われても負ける気がしない、本当に極めてから出直せとの決め台詞が佐之助から飛び出します。
番神はそれにぐうの音もでないようで、悔しそうです。
この時の佐之助は後ろ向きで表情が見えないのですが、もしかしたら優しい顔をしてたかもしれません。
本当に極めてからまた自分に挑んでこいと、相手を後押しするように感じます。
家族にはある意味、甘い
佐之助が信州へ流れついた時、偶然にも自分の家族と再会します。
佐之助は赤報隊に入るために家を飛び出したので、いまさら兄弟に兄貴だとは名乗れません。
父親だけが佐之助だと気付きました。
佐之助の父親も佐之助に負けずにケンカ強い人です。
帰ってきて早々、ケンカになります。
佐之助と父親は互角に思えましたが、佐之助は父親に手は出せないと本気ではありませんでした。
また、俺は出ていった兄ちゃんだと兄弟の前で名乗れば良いのに、名乗らないで回りくどい言い方で兄弟を励ますなどもありました。
悪を背負う喧嘩屋は、家族や地元を思う気持ちから何も名乗らず、東京へ戻ります。
普通なら兄貴だと名乗って正義のヒーローになるんですけどね。
佐之助はそんな事せずに地元を守った男です。
剣心想い
黒笠との闘いで剣心が人斬り抜刀斉に戻りかけた時に、佐之助は剣心を元気づけるために賭博へ誘います。
(本当は自分が楽しみたかっただけかもしれませんが…。)
そして、剣心に真面目過ぎだから気楽に生きろとアドバイスしました。
また、剣心が人斬り時代に切った鯨波に遭遇した時は、暗くなった剣心に何があった?とストレートに聞いています。
賭博で励ますにしろ、道端で何があった?と剣心に聞くにしろ、佐之助は超ストレートなんですよね。
気を回して何も聞かないとかありません(笑)
そんなストレートなハートなので、剣心も佐之助を信頼しているんじゃないかと思います。
佐之助は無銭飲食を繰り返したり、変なあだ名を付けるなどしょうもない面もあります。
しかし、超ストレートな優しさで憎めないキャラです。
斎藤からはバカにされまくっていますが、斎藤も佐之助を憎めないヤツだなと思ってるに違いありません。
真っ直ぐなところが優しい愛されキャラ、佐之助です。