呪術廻戦の物語は、虎杖悠仁が宿儺の指を拾い、体内に取り込んだことから始まりました。
主人公が偶然人間離れした能力を手に入るというのは少年漫画の王道ですが、呪術廻戦に関しては偶然手に入れたとは言い難い要素も含んでいます。
悠仁が宿儺の指を拾ったのは、偶然ではなく必然。
何者かが仕組んだ物語なのではないでしょうか?
目次
【あらすじ】
高校生の虎杖悠仁はオカルト研究部に入部し、騒がしくも平凡な日々を送っていた。
ある日、悠仁は特級呪物、両面宿儺の指を探す呪術師、伏黒恵と出会う。
恵は悠仁の持つ呪物を引き渡すように命じるが、既にオカルト研究部の先輩に渡した後。
呪物に引き寄せられた呪霊に襲われる先輩を目の当たりにした悠仁は、両面宿儺の指を食らい、その身に呪いの力を宿す。
【感想】
呪術廻戦の1話を改めて見返すと、疑問に感じることがいくつかありました。
まずは特級呪物である両面宿儺の指が高校の百葉箱に保管されていたこと。
両面宿儺の指は扱いを間違えれば、死人が出るような危険な代物。そんなものが一般人でも簡単に触れられる場所に保管されているのは不自然です。生徒や教師に発見され、事件に発展するリスクしかありません。
それにも関わらず、両面宿儺の指は高校の百葉箱に保管されていた。
始めて見た時はそこまで気に留めていませんでしたが、今考えると明らかに不自然です。
そして宿儺の指は、宿儺の器としての適合がある虎杖悠仁の手に渡った。宿儺の器は1000年以上現れなかったとされていることから、偶然にしては出来すぎているようにも感じます。
また気になるのは、悠仁が宿儺の指を百葉箱から持ち出したのではなく、「拾った」と言っていたこと。宿儺の指が勝手に移動するはずはないので、何者かが指を持ち出したと考えられます。
そして指を持ち出した人物は、悠仁が拾える場所に指を落とした。
これは果たして偶然なのでしょうか?私には宿儺の指を百葉箱から持ち出した人物が、わざと悠仁に指を拾わせたようにも思えます。
悠仁が指を拾ったのも、体に取り込んだのも、全ては仕組まれたこと。
そう思わずにはいられません。
【考察】
- 宿儺の指は本当に百葉箱に保管されていたのか?
宿儺の指は高校の百葉箱に保管されていると言われていますが、それが事実であることは確認されていません。実際に恵が百葉箱を開けた際には、もぬけの殻でした。
そもそも宿儺の指は扱いを誤れば死人が出る代物。そんなものを高校の百葉箱に保管してあること自体が不自然です。
もしかすると、宿儺の指は初めから百葉箱には入っていなかったのではないでしょうか?
恵は偽の情報を掴まされて、仙台に向かったとも考えられます。
もしそうだとするならば、誰が偽の情報を流したのか?
私の予想では作中でも話題になっている内通者。学園内で影を潜めている内通者が、恵や五条先生に偽の情報を流したのではないでしょうか?
では、なぜ偽の情報を流したのか?
それは恵と悠仁を接触させるためではないでしょうか?
恵ははじめて悠仁とすれ違った時、直感的に悠仁から呪力を察知しました。これは悠仁が宿儺の指を持っていたからと思われてきましたが、真相は定かではありません。
もしかすると、悠仁自身から呪力を発していた可能性もあります。
もしそうであれば、呪力の気配に敏感な恵が、悠仁の存在に気付かないはずがありません。二人は必然的に出会うことになります。
そして恵と悠仁を接触させた後、恵を呪霊に襲われる状況を作り出せば、悠仁が宿儺の指を取り込むはずと考えたのではないでしょうか?
しかし実際に呪霊に襲われたのは恵ではなく、オカルト部の先輩。その点は誤算だったのかもしれません。
いずれにせよ、恵と悠仁を接触させ、悠仁に指を取り込ませるよう仕向けた人物がいるように思えます。
- 宿儺の指を落としたのはだれか?
悠仁は宿儺の指を「拾った」と言っているので、宿儺の指を持ち出した人物がいることは間違いありません。
宿儺の指の危険性からして、持ち出した人物がうっかり落とすなんて凡ミスはしないと思います。そのため指を持ち出した人物は、わざと悠仁に拾わせたと考えられます。
では、その人物とはだれか?
一番可能性が高いのは、偽夏油です。
偽夏油は初登場時から、悠仁のことを宿儺の器と認識しています。そして宿儺の指に関しても詳しく、自身も他の指を所持しています。
そのため、偽夏油が自ら所持している指を悠仁に拾わせ、取り込むように仕向けたのではないでしょうか?
- 悠仁は宿儺の器として生まれた?
偽夏油がなぜ一般人であるはずの悠仁に指を拾わせたのか?それは偽夏油が初めから悠仁を「宿儺の器」として認識していたからではないでしょうか?
これはただの予想ではありません。そのことを示唆するような発言が作中で登場します。
渋谷事変の真っ只中であるコミックス133話で、偽夏油はこのような発言をしています。
「我ながら流石」という言葉から察するに、偽夏油が虎杖を宿儺の器に仕立て上げた張本人であることが伺えます。
悠仁はただの人間ではない。偽夏油の手により、宿儺の器に仕立て上げられたのではないでしょうか?
【まとめ】
今回は悠仁が宿儺の指を拾ったのは、偽夏油の策略だったという考察をしてきました。
これはあくまで私の予想なので、真相は定かではありません。
今後、物語がどのように動いていくのか、目が離せませんね!