皆さんはアニメのOPを観る派ですか?それとも飛ばす派ですか?
私はOPも含めてじっくり観る派です!OPを観たほうが、アニメの始まった感をより濃く感じられるので!それだけではなく、OPにはその後の展開を暗示する“伏線”が張られていることもあるんですよ!
ということで、今回は人気アニメ「呪術廻戦」のOPを考察していきます。
目次
OP紹介
アニメ呪術廻戦の1クールのオープニングを歌うのは、シンガーソングライターのEveさん。曲名は「廻廻奇譚」。呪術廻戦の「廻」というワードが含まれたタイトルです。
少年漫画らしい勢いのある曲調は、呪術廻戦の世界観ともマッチしています。
オープニングを歌うEveさんは、もともと呪術廻戦を愛読していたようで、「己に真っすぐな虎杖の生き様と葛藤には、考えさせられる瞬間が沢山ありました。」とコメントしています。
感想
初めてOPを観た時は「最近のOPはクオリティ高いな」と感動したのを覚えています。キャラクターは敵味方どっちもカッコいいし、アニメーションは綺麗で滑らか。
観ているだけで、胸に滾るモノを感じました!
そして回を追っていくごとにアニメーションが変わる演出も素晴らしい!ラストのお花見のシーンは後半に行くにつれ、キャラクターが増えているんです!
はじめは悠仁、恵、五条、吉野の4人でしたが、3話では野薔薇と学長が追加、その後も2年の先輩方と伊地知、家入が追加になったり、七海と東堂が追加になったりと、変化を見せてくれます。
こういう間違い探し的な要素も面白いですね!そして目を凝らしてじっくり観ていくと、ちらほらと見えてきました!
今後の展開を暗示する“伏線”が!
私のようないちいち深読みしたがる人種には、こういう演出が堪らないんです!伏線に関してはこの後のカテゴリーで詳しく書きますが、今私が一番伝えたいことは「アニメはOPから始まっている」ということ。
当たり前すぎて、何言っているか分からないかもしれませんが、要するにOPは飛ばさないでくださいということです!OPには作品の魅力がギュッと凝縮されています。
オープニングを観ることで作品のテーマのようなものも見えてきます。今までオープニングを飛ばしていた人は、今一度見返してみてください!
今ならYouTubeにTOHO animation チャンネルさんがアップしているノンクレジットムービーが出ていますよ!
OPを深読みしてみた
・虎杖悠仁は人ならざる者?
OPは悠仁が電車でうたた寝をしているシーンから始まりますが、悠仁が映る前、一瞬だけ土偶のようなシルエットが映ります。
出典:呪術廻戦OPより引用
土偶のようなシルエットに重なるように悠仁が現れる。これはいったい何を意味するのでしょうか?
そもそも虎杖悠仁という男は、人間離れした身体能力を持っています。
砲丸投げで30mという数字を叩き出したり、50mを3秒で走ったり…。
到底人間に出来る所業ではありませんよね?また宿儺の器となる人間が1000年間生まれなかったということからも、悠仁が普通の人間とは異なる性質を持っていることが伺えます。
虎杖悠仁は人ならざる者。
モノに魂を宿して、人の形を成している。OPの導入では、そのことを暗示しているのかもしれません。
もし本当だったら怖すぎますね…!
・悠仁はなぜ水に浸かった電車に乗っている?
OPで悠仁は水に浸かった電車に乗っていました。
これは宿儺を身体に取り込んだことで、半分「呪い」となったことを暗示しているのではないでしょうか?水の上が人間の世界、水の中は呪いの世界。
今、虎杖悠仁は半分呪いに侵されているということを意味しているのかもしれません。
出典:呪術廻戦OPより引用
そして気になるのは電車の行く先。悠仁は電車に乗ってどこに向かっているのでしょうか?これはあくまで私の考察ですが、悠仁はどこにも向かっていないと思います。
ただ廻っているだけ。
この作品は呪術廻戦。OPのタイトルも「廻廻奇譚」ということから「廻」がキーワードになっています。
もしかしたらこの電車は、山手線のように同じところをグルグル廻っているだけなのかもしれませんね。
呪いというものは人間がいる限り消えることがない。一度祓っても、廻り廻って再び蘇る。そういう終わりなき闘いを意味しているのかもしれません。
・チラッと出てくるあのキャラは誰?
OPを観ていると、「このキャラ誰?」と疑問に思うシーンもあるかと思います。
ここでは一瞬誰か分からないキャラを紹介します。
まずはサビで現れるこの女性。
出典:呪術廻戦OPより引用
こちらは伏黒恵の義姉、伏黒津美紀です。
伏黒の回想で登場し、「誰かを呪う暇があったら大切な人のことを考えたい」という言葉を残しています。津美紀は高校1年生の時に呪われてしまい、以降寝たきりの状態になっています。
次にこちらの電車を待つ女子高生と子ども。
出典:呪術廻戦OPより引用
こちらは幼い頃の野薔薇と沙織ちゃんです。
沙織ちゃんは東京から野薔薇たちの住む田舎に引っ越してきましたが、地元の人々の嫌がらせを受け、村を追い出されてしまいました。
このシーンは沙織ちゃんと野薔薇の別れの瞬間を描いているのかもしれませんね。
何とも切ないシーンです。
・花見のシーンでなぜ吉野順平がいるのか
OPのラストでは桜の木の下で微笑む、悠仁と吉野順平の姿が描かれています。
出典:呪術廻戦OPより引用
アニメを13話まで観た方はご存じかと思いますが、このシーンは現実ではありえません。
吉野順平は真人の術により殺されてしまったのだから。
これは「存在しない記憶」です。
存在しない記憶というのは、その後のコミックスでも度々描かれています。
京都姉妹校との交流会の際、東堂葵が初対面であるはずの悠仁に対し、何故か昔からの親友だったという妄想をしたこと。
人造の呪霊・呪胎九相図の長兄である脹相が、悠仁にとどめを刺そうとした瞬間、なぜか悠仁のことを弟だと認識したこと。
いずれも現実には起こりえない出来事です。
そのことから、花見のシーンも「存在しない記憶」を表現している可能性があります。
「存在しない記憶」を観ているのは、おそらく吉野順平。
もし悠仁たちと一緒に高専に通えていたら…、という架空に世界を観ているのかもしれません。
その証拠に吉野順平は亡くなる直前に「悠仁…なんで…」という言葉を残しています。
吉野順平はそれまでは悠仁のことを「虎杖くん」と呼んでいたのに、急に「悠仁」と呼び捨てにしたのです。
これは亡くなる直前に、花見の光景を含む「存在しない記憶」を観ていたからなのではないでしょうか?
…だとしたら、悲しすぎます!!
吉野順平を殺した真人、お前だけは絶対に許さないからな!!