約ネバで主役級のノーマン。
一時期は出荷されて死んだと思っていましたが、生きていて安心しました。
だけど、再会したノーマンは少し様子がおかしくて…。
私が思うノーマンは、頭が良い、怖い、弱いの3つです。
なぜそうなのか、ノーマンの苦悩をまとめました。
目次
【自分をコントロールする賢さ】
ノーマンはGFにいた時から、恐ろしいほど賢かったです。
シスターのクローネに聞きたい事を悟られずに情報を引き出そうとする、ママを騙しながら脱走計画を練るなど、コントロールして裏の裏をかくのがノーマンでした。
ノーマンが出荷される時も同様に、自分を利用するんだと死すら計画に取り込もうとする頭の良さを見せつけています。
今思えば、この時からノーマンは少し怖い印象があったなと思いました。
何がなんでも実行する、死んでも成功させるんだという執念は、エマにない恐ろしさを感じました。
【僕が全て終わらせる】
「農園を潰せば鬼は滅びる、ラートリー家も大人になれない世界も僕が終わらせる。」と、ノーマンはみんなの前で誓いました。
この「僕が」という所、ノーマンらしい言い方です。
ノーマンはGFにいた時から、みんなを引っ張っていく長男のような存在でした。
なので、「僕が終わらせる。」には「僕がやらなければ、やる人はいない。」「僕ならできる。」との思いが詰まっているように感じます。
エマやレイと別れてから、その気持ちがより強くなったように思いました。
だから自分の意思より優先して食用児の未来を考え、確実に安全な鬼を全滅させるとの結論になったのだと分かります。
【鬼を絶滅させなければ未来はない】
鬼が人間を食べなくて良いからと言って、食べない保証はあらりません。
また、食用児は人間の世界で受け入れてもらえる保証はありません。
何もかも選べるほど甘くないとエマに厳しく言い放すノーマン。
だから鬼を絶滅させ、この世界で生きるとの結論です。
確かに食用児の未来のためには、ノーマンが正しいです。
だけどエマが言うように、何も知らない鬼や人間を食べない鬼もいます。
ノーマンの悪魔と天使の顔が見えます。
【邪血を殺す】
この時のノーマンはめちゃ怖いです。
鬼を全滅させなくても良い道があると知ったけど、計画の邪魔になるからとムジカを殺すノーマン。
昔の面影がありません。
ノーマンの言い分は分かりますが、やり過ぎの正義に聞こえてしまうのは私だけでしょうか。
船に乗った悪人を逃がさないために善良な市民ごと船に沈めるのと同じ気がして、ノーマンが怖くなりました。
【部屋に引きこもるボス】
エマがノーマンに再会した時に、ノーマンは普段はアジトの下に行かずに部屋にいると言っていました。
ボスが姿を現すのは珍しく、ボスが笑うのも珍しいと…。
昔のノーマンは、みんなと一緒にいました。
また、昔ならニコニコしていました。
ノーマンは全食用児解放のために忙しいから部屋に引きこもっていたんだろうなと思いました。
だけど、ノーマンは鬼を全滅させるのをよく思ってないから、部屋に引きこもっていたんじゃないかと思います。
みんなの前ではボスとして鬼を全滅させなきゃいけない、だけど本当に全滅させたいのかと悩んでいたのではないかと思います。
ノーマンが鬼の女王を殺した時に、ノーマンは怖いから確実な方法を選んでいるんだと心の中で思っています。
確実な方法=本意ではありません。
ノーマンがエマやレイがいない間、とても悩んでいたのが分かります。
【根はとっても優しい】
怖くて変わってしまったノーマンですが、昔の優しさは残っています。
量産農園を破壊する時に、恐らく意思もない子供達がたくさん管に繋がれていました。
ノーマンは管を外したらこの子達は死んでしまうと悟り、アジトに連れて帰る事はしませんでしたが、その中の一人を抱き締めました。
人間として生まれたのに、人間として育たなかった子供へ最後に精一杯の愛情を注ぎたかったのが分かります。
農園を破壊すれば、管に繋がれた子供達はじきに死にます。
それでも管を外し、人間として死なせなかったノーマン。
エマ達と離れて変わってしまっても、ノーマンの根っこは変わりません。
【判断力と把握力で司令塔】
ノーマンは仲間に弱さを見せて、本当の仲間になりました。
そして最後の闘いであるGFで、モニターを見て一瞬で状況を解析しています。その後、判断→指示と優秀な司令塔っぷりはノーマンの賢さを表しています。
右方向から2匹、西から回って3匹引き付けるなどは的確すぎてノーマンやばいっす。
GFを一人で離れ、全食用児を解放するボスとなったノーマン。
ボスとして崇められて、自分がやらなきゃと一人で全てを背負っていました。
悲しみ、怖さ、弱さと色々ありましたが、やっぱりノーマンはノーマンです。
頭が良いから悩むノーマンですが、最後に本来のノーマンになって本当に良かった!