僕、志々雄が大好きなんですよね。非道なんだけど敵キャラとしての魅力がにじみ出ている所とか。
志々雄編がすごすぎて、人誅編では志々雄ロスになるぐらいでした。
また、実写版の映画では藤原竜也さんが演じて、志々雄ワールド全開でさらに志々雄愛が…。
そんな志々雄愛を、ぜひ紹介させてください。
目次
徹底した弱肉強食思考
「所詮、この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ。」
この台詞、当時は真似する男子が絶えませんでした(笑)
志々雄の原点って、これなんですよね。
人の本性は修羅、この現世こそ地獄。
信じれば裏切られる。
生まれがどうのこうのじゃない、お前が弱いから悪い。
全て弱肉強食をモットーにしてるからこその言葉です。
これ、ちょっと共感できるなと思います。
詐欺、貧乏、裏切りなど、悲しい現実ってあります。
そして、お金持ちや権力など力を持つ人だけが甘い汁を吸うってありがちです。
自分に力があればこうならなかったのに…って思う時ありませんか?
志々雄って完璧な間違いではないんですよね。
だから宗次郎も志々雄に忠実でしたし。
志々雄が悪のカリスマと呼ばれる理由が、よーく分かります。
天下人になるのが当たり前
なぜ志々雄が政府に噛みつくのか。
過去の復讐なんて小さいもんではなく、天下を取るためです。
幕末、それぞれの潘がそれぞれの正義の名のもとに争いをしていました。
天下の覇権を狙うのが男だろ?が、志々雄の考えです。
強者だけの強国にするのが正義として、打倒政府なのです。
男なら天下を取るのが当たり前なんて、現在なら絶対に言えない台詞w。
肉食系男子で素敵。
修羅の覚悟を決めた人が本当の仲間
志々雄と由美の過去を描いたのが番外編の「炎をすべる」です。
由美は自分の仲間を助けるために志々雄に頼りますが、志々雄がうなずく訳ありません。
しかし、由美は心を修羅にして、自分を犠牲にする代わりに力を貸してと志々雄に迫ります。
その由美の心意気が気に入り、由美は十本刀でなくても志々雄のそばにいるのです。
また、志々雄一味のブレーン、方治も修羅に落ちてから、本当の意味で志々雄に信頼されます。
方治は自分の指を全て食いちぎる強行に出ていて、常人じゃないっぷりが半端じゃありません。
そんな方治を気に入り、志々雄は傍らで真っ先に勝利を味わわせてやると優しい(?)言葉をかけています。
本当に覚悟を決めた人、修羅に落ちた人間が志々雄の仲間なのです。
敗因は自分
京都大火災を計画し、軍艦で東京へ向かおうとした志々雄の前に剣心と斎藤が現れました。
まさか剣心たちが志々雄の軍艦の位置を当てられると思っていなかった志々雄は、敗因は俺にあると悔しそうな顔をしています。
志々雄は軍艦に全財産の5分の3を費やしたのに…。
由美に自慢までしていた軍艦なのに…。
佐之助が持っていた爆弾でドカーン!
そりゃ志々雄は怒りますわなw。
だけど怒る矛先が、志々雄は自分自身なのです。
俺が隙を見せたからだと、自分に責任があると考えるのはかっこ良いですよね。
例えば、鬼滅の刃の無惨なんて他の鬼に弱いとかパワハラし放題じゃないですか(笑)
志々雄はそんなパワハラなんてせず、十本刀には敬意を示しています。
敗因を人のせいにしないで、自分にする志々雄がさすがだと思いました。
話が分かる男
十本刀の宇水は、過去に志々雄にやられて目を潰されました。
その後、いつでも志々雄の首を狙って良いとの条件で志々雄一味に加わります。
しかし、本当は志々雄には勝てなくて、負けを認めたくないから、復讐のためと建前をつけていただけでした。
志々雄も、宇水が敗北を認めたくないだけだと気付いていると斎藤が言っています。(斎藤の言う事はほとんど正しい)
志々雄は宇水が使える人間だから、話を合わせてあげているだけですけど、強い人にはある程度の敬意を示します。
(宇水は使える人間だからぐらいに思っているけですけども、それでも話は分かる。)
また、宇水は志々雄の部下を殺したりなどやりたい放題ですが、大目にみてあげている懐の広さもあります。
(十本刀以外はただの駒だと思っているからだと思いますが…。)
志々雄は方治の作戦に反対していたけども、方治の覚悟を見て結局はその作戦にしてあげるなど、話が分かる悪です。
だからモテる!
志々雄の考え方は悪人そのものですが、筋は通っているし、頭が良いんですよね。
しかも意思の強さやリーダーシップもあり、かっこ悪さや惨めさがありません。
だから由美はメロメロなんですよね。
由美は金をいくら積んでも、気に入らない奴の相手は絶対にしない高級遊女でした。
しかも、両親を殺したのは志々雄です。
内面重視の由美がメロメロになるほど志々雄はイカす男なのです。
志々雄の考え方は間違っているけど、否定しきれない部分もあります。
しかも圧倒的なカリスマ性があるので、悪の華で惹かれてしまいます。
だから私は志々雄が大好きです。