「チェンソーマン」9巻~デザインのセンス~

毎回、悪魔のデザインにセンスがありすぎてゾクッとします。闇の悪魔の登場シーンは、扉から落ちてきて現れた姿に背筋がゾッとして、この世の終わりかと思いました。

凄まじい破壊力のある作画でした。姫野が契約している幽霊の悪魔のデザインは、古風な風貌に足が多いというぞわっとする様相でした。

闇の悪魔に力をもらったサンタクロースは、足が人形にした人間で作られていた為、ちぐはぐに見えるけれど、一発でこいつヤバイ奴と思わせるインパクトがありました。

あらすじ

たくさんの仲間が傷つき、命を落とした。パワーは闇の悪魔に怖がるようになり、アキとデンジが交代で見守る。これから討伐が開始される銃の悪魔との戦いの参加にアキの心は揺れ、デンジとパワーの幸せを願う。そして、天使と共にマキマにアドバイスをもらおうと、彼女がいる海が見える町へと二人は出かけた。

感想

怖がるパワーを放っておけないと思って、デンジはマキマとの旅行の誘いを断った。洗い物をしたり、アキと交代で夜パワーを見守ったりと、以前のデンジからは想像がつかない振舞いだった。

恋愛感情とは違う、大切に思う心が芽生えてきたようだった。アキに何で旅行行かなかったんだと聞かれた後の、3人分の洗濯物が外で揺れるシーンは早川家の絆が見えた。

その後に行った北海道旅行は好きだ。アキは呆れかえりながらも2人に救われたっていう

のが良い。デンジもパワーも心が成長している。雪の景色を眺めながら、アキは第二の家族のことを考えて、岸部に会いに行ったんだ。2人を失いたくない思いが切々と伝わった。マキマはその思いを承知で、全員巻き込む形に持って行ったので悪魔みたいだった。

そして、マキマの能力が徐々に分かり始めました。アキがマキマを好きな理由も、もしかしたらデンジもだけど、支配されていたからなんだ。否定することは絶対許されない力。天使もマキマに酷い目に合わされていた。

マキマにさえ見つからなかったら、幸せに暮らしていたんだなと思った。せっかく過去を思い出して、アキを支配したマキマを殺そうと立ち向かったのに、成すすべがなかった。アキと天使のバディも好きだったのに。

アキが涙を浮かべながら、デンジとパワーの未来を相談したのに、マキマはその思いを簡単に踏みにじる鬼畜ぶりに腹が立った。この女は能力だけじゃなく、性格も悪魔と確信しました。

そして、とうとうデンジがドアを開けてしまった。

一時は知らなくていいやとスルーしたデンジだったけど、マキマの電話の後押しのせいで明けてしまったのかなあ。ポチタが阻止する声も届かず。

子供のアキの昔の幸せな時間とリンクさせながら、悪魔になってるってキツすぎる。アキが一番憎み、なりたくなかった銃の悪魔なのに。マキマが酷すぎる。

アキを止めようと必至になっているデンジは、彼の大切さが分かっていた。

未来の悪魔が言った、最悪な死に方の意味が分かって悲しい結末でした。アキにはフラグを回避して欲しかった。

考察

マキマ

8巻で、マキマは仲間の死体をできるだけ回収してと言っています。それは、VS銃の悪魔の時に能力を使うつもりで言っていたのかな。

アメリカ大統領は、銃の悪魔の力を使って彼女を殺そうとしています。それ程までにマキマは脅威であり、悪魔以上にやっかいな存在だと思っています。以前、銃の悪魔が日本にやってきたのも、もしかしたらマキマを倒そうとしていたのかな。

29度目の死亡時、銃で撃たれた跡から、脳の一部が出て頭上で輪っかを作っています。死亡する度に、人間の一部(主に感情)を失っている気がします。

強さ

闇の悪魔>マキマ>銃の悪魔?

闇の悪魔とマキマの戦いは何をしているか良く分かりませんでしたが、彼女が地獄の悪魔と契約を交わしてまで地獄から抜け出すので、闇の悪魔の方が強そうです。

アメリカ国民の寿命を1年与えて銃の悪魔を動かさないといけなかったので、マキマの方が銃の悪魔より強いと思います。銃の悪魔がアキの体を乗っ取ったのも、マキマを倒せなかったからだと思います。

支配の悪魔

=マキマ。マキマは人間ではない?レゼが「魔女」と言っていたので、悪魔そのものだと思う。自分より弱い相手は、目を見ることで命令できる。

能力を発動させた際、チェーンが心臓に突き刺さっているので、命令されたアキや天使はすでに死亡していると思われる。

下等生物を使い世界中から情報収集している。

マキマの理想郷

アメリカ大統領が言う、マキマが目指す人類に最悪の平和とは何だろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です