ども!アニメ呪術廻戦は1期が終わり少し寂しさを感じているこの頃です。特級呪霊花御との戦闘も終え、最終回あたりに登場した敵キャラ呪胎九相図の兄弟たち、悠仁と野薔薇の華麗なる連携プレーで見事撃退されましたが、今回はその呪胎九相図の解説をしていこうと思います。
目次
呪胎九相図とは
「明治の初め呪霊の子を孕む 特異体質の娘がいた
呪霊と人間の混血 異形の子
身に覚えのない懐妊に始まり 親類縁者からの風当たりは常軌を逸し
彼女は子の亡骸を抱え山向こうの寺へと駆け込む
その寺は呪術師が開いたものだったが その時点で彼女の運は尽きてしまう
加茂憲倫 多くの呪術文化財と共に史上最悪の術死として名を残す御三家の汚点
彼の知的好奇心は呪霊と人間の間に産まれた子の虜となる
九度の解任 九度の堕胎 それらがどのように行われたのか
その後彼女がどうなってしまったのか
一切の記録は破棄されている
呪胎九相図1番~3番 特級に分類されるほどの呪物
その呪力の起源は母の恨みかそれとも——-」
本編ではこのような説明がされていました。
悠仁が脹相と兄弟である可能性が濃厚となっている今、この呪胎九相図の誕生のくだりを見てみると、いろいろ深読みしたくなってしまいます。
脹相が「俺には3人の親がいる 母 母を孕ませた呪霊 そしてその間に血を混ぜた 母を弄んだ 憎むべき 加茂憲倫!!」と言っていました。
139話で脹相が悠仁に「思い出せ あったハズだ オマエの父の額にも 縫い目が」というセリフの後、禪院直哉が現れたために悠仁のリアクションを見ることが出来ませんでした。
確かに、身体を変えつつも今も生きていて、「我ながら 流石と言うべきか 宿儺の器 タフだね」と語っていたため、加茂憲倫が悠仁の親の一人である可能性が高いと思います。
では母は?
悠仁は母親に会ったことがないと言っており、脹相たちの母親は呪胎九相図の説明の中で、「その後彼女がどうなってしまったのか 一切の記録は破棄されている」とありました。
脹相たちの母親が生きていた時代は、「明治の初め」であるため、およそ150年前。
普通だったら生きてはいないと思いますが、呪霊を孕むことができる女性が何人もいるとも思えません。
加茂憲倫ならば何らかの方法で呪霊を孕むことができる女性を現代まで生かし、悠仁を産ませたのか、それとも現代にも呪霊の子を孕む女性がいるのでしょうか。
他に気になるところは、「身に覚えのない懐妊」「子の亡骸を抱え」という部分です。
その後に九度の懐妊 九度の堕胎と続いているので、九相図を作る前にもう一人呪霊との子供を出産し、呪霊との混血児を亡くしていると思われます。
まさかその子が悠仁ということはないと思いますが、脹相の前にお兄ちゃん(もしくはお姉ちゃん)がいたということでしょう。
脹相
呪胎九相図1番。
加茂家相伝の「赤血操術」を使う。
同じ赤血操術を使う京都校の加茂憲紀は失血死のリスクがあるため、事前に輸血して対応していますが、呪霊と混血である九相図たちは呪力を血液に変換できるため、呪力がスッカラカンにならない限り失血死しないようです。
弟命で自分のことをお兄ちゃんと呼び、渋谷事変の終わりのほうではシリアスな展開での癒しになっていた。
壊相
呪胎九相図番2番。
術式は「触爛腐術」。
背中を見られることを嫌いなのだが、蒸れるので背中が大きく空いた服を着ています。
しかし、脹相の存在しない記憶の中ではちゃんとシャツを着ていました。
弟の苦しむ姿を見て、解かないと言った術式を解いてしまったがために、悠仁と野薔薇との戦いで死亡。
血塗
呪胎九相図3番。
術式は壊相と同じ「触爛腐術」。
口が二つあるが、小さいほうの口は受肉した器の面影が残った結果だそうです。
身体は真緑。
血液が毒であり、壊相か血塗のどちらかの血を取り込み、どちらかが術式を発動すると、進入箇所から腐食が始まります。
壊相と同じく八十八橋で悠仁と野薔薇との戦いで死亡。
九相図とは
呪胎九相図の元となった九相図はもともと、屋外にうち捨てられた死体が朽ちていく経過を九段階にわけて描いた仏教絵画だそうです。
脹相(ちょうそう) – 死体が腐敗によるガスの発生で内部から膨張する。
壊相(えそう) – 死体の腐乱が進み皮膚が破れ壊れはじめる。
血塗相(けちずそう) – 死体の腐敗による損壊がさらに進み、溶解した脂肪・血液・体液が体外に滲みだす。
膿爛相(のうらんそう) – 死体自体が腐敗により溶解する。
青瘀相(しょうおそう) – 死体が青黒くなる。
噉相(たんそう) – 死体に虫がわき、鳥獣に食い荒らされる。
散相(さんそう) – 以上の結果、死体の部位が散乱する。
骨相(こつそう) – 血肉や皮脂がなくなり骨だけになる。
焼相(しょうそう) – 骨が焼かれ灰だけになる。
呪術廻戦には血塗より下の兄弟は今後出る予定はないそうです。
呪胎九相図とは別のものですが、九相図の説明を見る限り血塗より下の弟たちは漫画に出せそうもない姿なのではないかと想像してしまいます。
九相図と呪胎九相図の考察
九相図が人間の朽ちていく姿を現しているのに対して、呪胎九相図は母親の胎内で成長していく過程のような形をしています。
女性の妊娠期間は十月十日。
九相図は九つの死体図の前に、生前の姿を加えて十の場面を描くものもあるそうです。
もし、呪胎九相図の末っ子の焼相が妊娠1か月目だとすると、長男の脹相が9か月目ということになり、九相図同様、十の場面があったとしたら、それは生まれたばかりの赤ちゃんの姿であり、それこそが虎杖悠仁なのではないのでしょうか。
しかし、それだと悠仁が長男ということに。。。
そう思ったときに気になったのは、単行本14巻の扉絵です。
1巻の扉絵に悠仁の姿が追加され、床の血だまりから立ち上った煙が悠仁に向かっているように見えます。
その様子が、脹相から始まり九相図の経過を経て、荼毘に付された焼相から立ち上った煙のように見え、そこから悠仁が出現したような印象を受けました。
まとめ
なんとなく根拠のない勘でしかないですが、悠仁の父親に縫い目はなかったのではないかと思っています。
夏油と会ったとき「袈裟に額の傷!!」で夏油と認識したということは、事前にメカ丸から額の傷のことは聞いていたのでしょう。
もし父親にも縫い目があるのならば、夏油の額の傷のことをメカ丸から聞いた時点で、父親のことがフラッシュバックしそうなものだと感じたことと、脹相から「オマエの父の額にも縫い目が」と言われた後に何かしらのリアクションやらがあってもいいように感じたからです。
でも、悠仁のうっすらとある父親の記憶の中に普通に縫い目があったらすみません。
扉絵のこといい、深読みしすぎるのが悪い癖です。今後の展開に要注目です!