こんにちは!最近名探偵コナンにはまりつつあるアラサーサラリーマンです!
原作漫画の連載は27年目、テレビアニメの放送は25年目に突入し、昨今では若い女性ファンも急増している『名探偵コナン』ですが、今回はそんな名探偵コナンの劇場版第7作目『迷宮の十字路(クロスロード)』についてお話していきます。
この作品は桜の花びらや春の京都を舞台にしたお話なので、春が待ち遠しい時分には早くこうした季節を待ち望んでる限りです。(笑)
目次
あらすじ
東京・大阪・京都で5人の男性が翁の能面を被った人物に相次いで殺害される事件が発生。各県警の捜査により殺害された5人は古美術品を狙う盗賊団「源氏蛍」のメンバーであることが判明した。
同じころ、山能時の僧侶・竜円からの依頼で小五郎に連れられ京都を訪れたコナンたち。山能寺では、12年に1度公開される薬師如来像があるのだが、8年前何者かに盗まれてしまったという。最近になってその仏像のありかを示すという謎の絵が差出人不明で届いたので小五郎に解読してほしいということだった。
コナンは仏像を盗んだのは源氏蛍だと推理し、謎の絵を解読するためのヒントを探して義経と弁慶に所縁のある名所を巡り始めた。五条大橋を訪れたところで服部平次と遭遇し、共に捜査を進めることになる。
また、京都には平次の初恋の人がいるという。幼いころ京都を訪れたときに着物姿で鞠をついて遊んでいた女の子を見かけ、その子の落とし物として京都に来るときは今も大事に水晶玉を持ち歩いている。
京都で繰り広げられる謎解きとアクション、果たして翁の正体とは?そして平次の初恋の人とは?
感想
原作漫画やテレビアニメとはまた違う、劇場版ならではのど派手なアクションシーンは見ものです。CGを使ったシーンはコナン映画でも度々見られますが、始めて使われたのは迷宮の十字路のバイクアクションシーンからでした。
コナンといえばメインは謎解きですが、「太陽にほえろ!」や火曜サスペンスシリーズでも脚本を務めた小内一成さんの脚本なので、本格的なミステリーも楽しめました。コナンくんより先に犯人が分かったときの快感たらありません!
そして忘れてはならないのが、名探偵コナンは「殺人ラブコメ」であることです。今回も平次くんの初恋について語られています。平次くんの初恋の人が京都にいることは和葉ちゃんも知っているので、平次くんが「京都に行ってくる」と言うとやきもきしている和葉ちゃんはかわいいです!
考察
『迷宮の十字路』では、平次と和葉の恋模様が描かれていたり、冒頭のあらすじ紹介や回想シーンなどを除いてコナンが新一として登場するのは初めてということもあって、全体的に恋のお話になっていました。原作者の青山剛昌先生が「殺人ラブコメ」と評するだけのことはありますね。
物語の中盤には、平次がケガを負いながらも攫われた和葉を助けるために隙を見て病院から抜け出す、というシーンがありました。平次は和葉への気持ちをなかなか認めようとはしませんが、相手のピンチには自ら危険を冒してでも駆けつける、という点においては他の男性陣の誰にも負けないでしょう。この場面は、そんな平次の愛情の深さが分かるシーンになっていると思います。
そんな登場人物たちの恋模様についいてですが、今回の劇場版には舞妓の千賀鈴というオリジナルキャラクターが登場し、小五郎が彼女にメロエロになる、という小五郎がらみではおなじみのシーンがあります。小五郎は美人に弱い、という設定を如実に表しているシーンといえます。
そんな千賀鈴ですが、物語のラストで、ある人物が彼女の父親だったと分かったときに小五郎や綾小路警部、白鳥警部が怒りをあらわにする場面があります。この場面からは、千賀鈴の父親に対する3人の気持ちとして、2通り考えられます。
ひとつは単純に父親が親子であることを小五郎たちに隠していたことです。隠さなければいけない関係でもないのにどうして今まで黙っていたんだ、という怒りです。ふたつ目は父親芸妓だった千賀鈴の母親と関係を持っていたことです。千賀鈴ともかなりの歳の差があったため、歳を重ねてなお綺麗な女性と関係を持てることの羨ましさが怒りになってしまった、とも考えられます。
用語解説
源氏蛍
美術品を専門に窃盗を来る返している窃盗団。首領の「源義経」を筆頭に、メンバーは義経の家来の名で呼び合っており、全員軍記物語「義経記」を所持しています。
義経以下のメンバーは武蔵坊弁慶、駿河次郎、伊勢三郎、備前平四郎、亀井六郎、鷲尾七郎、片岡八郎で、全8名からなりますが、年齢や性別は不明です。
手鞠歌
劇中何度も歌われる歌で、丸太通りから九条通りまで京都の東西の通りの名前を歌っています。「丸竹夷(まるたけえびす)」という実際にある歌ですが、様々なバリエーションがあるため正しい歌詞はありません。
劇中で歌われている歌詞はこちらです。
まるたけえびすに おしおいけ
あねさんろっかく たこにしき
しあやぶったか まつまんごじょう
せったちゃらちゃら うおのたな
ろくじょう ひっちょうとおりすぎ
はっちょうこえれば とおじみち
くじょうおおじで とどめさす
ちなみに、平次の初恋の人は「あねさんろっかく」を「よめさんろっかく」と歌っていました。