鬼滅の刃2巻~黒幕との邂逅~

あらすじ


鬼殺隊最終選別で異形の鬼と対峙をしている炭治郎。鱗滝左近次から教わった水の呼吸の型で立ち向かいます。果たして選別突破なるでしょうか。
そして、狭霧山に戻った炭治郎は、目覚めた禰豆子と鱗滝と喜びを噛み締めます。そして、日輪刀を受け取り初めての出動要請に従って、若い女性ばかりが行方不明になる町へと急ぎます。

感想と考察


ここから本格的な任務が始まるというのに、最終選別で歩くのがやっとという状態の中すぐに出動命令が来るのに驚きます。また、任務を終えるとすぐに次といった感じで、相当な忍耐力と体力と技を使いこなせる能力が備わっていないといけないのだと感じました。鬼殺隊は少しブラックな匂いもしますね。それでも、5人残ったことに対して「優秀だね」という言葉があったように、なかなか選別を突破できる人間はいないのかもしれなく常に人員不足でもあるのかもしれません。

少女が消える町についた炭治郎は、前日に婚約者の里子が目の前で消えてしまった和巳という男性に出逢いました。和巳は悪くないのですが、里子の親には殴られ詰られそして何よりも里子自身を失ったかもしれない喪失感でいたたまれなかったです。

その夜、現れたのは三体に分裂した異能の鬼でした。地面や壁などあらゆるところに潜ることが出来、まるで水中のように自由に動き回れる鬼に苦戦をしますが、鬼となった禰豆子と共闘し鬼の頚を切ることに成功します。初めての任務でいきなり三体相手に、そして和巳と襲われた少女を守りながらの攻撃は大変だったと思います。

それでも炭治郎の類まれなる嗅覚のおかげで攻撃を予測出来るのはすごいことだと思います、一般人とは違ったものを持っていないと鬼殺隊には入れないんですね。今後、炭治郎の嗅覚のように特殊な能力を持った鬼殺隊士が現れるのでしょうか。最終選別で一緒だったメンバーで誰が頭角を現してくるのか楽しみです。

そして、何よりも注目だったのが禰豆子の強さです。炭治郎が頭を使い技を繰り出すのならば、禰豆子は力技で鬼をねじ伏せていきます。毬の鬼と対峙をした時は最初はただ、脚で蹴るだけで威力のある攻撃を受けると脚が切断されてしまう描写に驚きました。しかし、すぐに回復しパワーアップまでしてみせたのです。普通鬼は人を喰らう事で回復し、強くなっていきました。珠世さんが言っていた通り、眠ることで回復するならば即時に強くなることは不可能ですが、何度も描写されているように禰豆子のパワーアップの源は、禰豆子自身の家族への想いだと想像できます。禰豆子はさらに強くなっていくのでしょうか。このコンビネーションがないと勝てなかったシーンも有り、今後益々二人が一緒に戦うことでピンチを乗り越えていくのかなと想像が出来、これからの展開に目が離せなくなりました。

また、いきなりの討伐目標である鬼舞辻無惨との対峙がありました。一見すると本当に人間の姿であり、これは本当の姿なのか仮の姿なのか、なぜ一緒にいる家族は人間だったのか、気が付かないのか等気になることを挙げるとキリがありません。そして、その場で炭治郎を倒すことなどいくらでも出来たはずなのに逃し、その後執拗に部下に殺すことを命じたのでしょうか。この辺りを読んでいてたくさんの疑問が湧いてきました。花札のような耳飾りと指定をしていたところにヒントがあるかもしれません。何より、珠世との関係も気になります。

クールに見えるのに病弱に見えることを嫌い、取り乱す姿は滑稽でした。なぜ、彼が鬼になったのか、そして珠世も鬼になったのに無惨とは別れて身体を改造するくらいに生きて、倒す目的を持ったのか・・・単純に無作為に鬼を増やす無惨に嫌気が差したのか、男女のもつれなのか気になるところです。

2巻のおすすめキャラ


愈史郎くん、とても目立つキャラクターですね。珠世と行動を共にしているだけでなく、絶対の信頼と愛を貫いているところがウザいくらいに愛おしいキャラクターです。珠世を溺愛し、怒った顔を含めてどんな姿であっても美しいと連呼しています。禰豆子を醜女呼ばわりするのですから相当ですよね。とにかく珠世が全てで、少しでも失礼なことをすると激高して攻撃しますがすぐ珠世がたしなめます。このやり取りが軽快で、疲れた心を癒してくれます。

彼は珠世が200年以上かけて鬼に出来た初めての人間です。彼の血鬼術は目くらましにも使えるし、逆に目には見えない攻撃を見させてくれるといった力があります。なぜ愈史郎は鬼になったのか、そしてこれからどのように炭治郎たちと関わってくるのかとても楽しみです。

最終戦別とは比べ物にならない鬼の強さを目の当たりにするとともに、鱗滝から教わった水の呼吸の型をたくさん見られる内容でした。3巻では、十二鬼月という二体の鬼を倒せるのでしょうか。また、新たな出会いは続いていくのでしょうか。楽しみです。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です